ニーノ・ロータの「太陽がいっぱい」とイヴァノビッチの「ドナウ川のさざ波」と「素晴らしき天然」を混ぜ合わせたような音楽だ。

なんかパクリっぽい。懐かしい感じがする、と言えばそうなのだが。

「素晴らしき天然」は別名「ジンタ」。

サーカスや見世物小屋で「さてお立ち会い。ご用とお急ぎのない方は寄ってらしゃい見てらっしゃい・・・」と口上のバックに流れる和製ワルツだ。リズムがジンタッタ、ジンタッタ、と聞こえることから「ジンタ」と言う。

チンドン屋のクラリネット、サックス、和製ドラムセットで演奏するとぴったりだ。

立派な歌詞もある。

「空に囀る鳥の声 峰より落つる滝の音 大波小波滔々と・・・」

「私は貝になりたい」の音楽もこの「ジンタ」系列だ。ウィンナ・ワルツの速い三拍子(一拍子)ではない。

「ドナウ川のさざ波」は一拍子っぽいが、短調の旋律ときっちり三拍子が感じられるところがジンタっぽい。

「星影のワルツ」は長調だが、ゆっくり刻む三拍子。テネシー・ワルツ系だ。

映画は、まあ見てみたいが、この音楽の作りに興味がある。全曲を聴いてみたい。

TBSラジオでヘビーローテーションだから一度聞いてみて。交通情報をお聞きのがしなく。