ショスタコーヴィッチのジャズ組曲。これは掘り出し物。すばらしいアルバムだ。すべての人に聞いて欲しい。790円で買った。安かった!!
ショスタコーヴィチ : ジャズ音楽集 / 2人でお茶を/ブラウティガム(ロナウド)

¥2,039
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プーランク:オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲/クラヴサンと管弦楽のための「田園のコンセール」(リール国立管/カサドシュ)
これがまたいい。「クロード・ジェルヴェーズによるフランス組曲」は知人がアレンジして、地方で演奏したことがあったのだが、プーランクのオリジナルを聞いたのは初めてだ。いいCDを見つけた。

$映画侍、ぶった斬り!!!

あと、エディット・マティスの歌うMozart:戴冠式ミサ。
ペーターシュライヤー指揮のシュターツカペレ・ドレスデン。東ドイツ時代のオールスターズ。曲目も日本版にはない感じのもの。戴冠式とAve verum corpusは定番だが、KV 339のヴェスペレがすばらしい。この曲好き。アダージョとフーガ( KV 546)、フリーメイスンのための葬送音楽、という組み合わせ。

エディット・マティスは美貌で可愛くて、フィガロのスザンナや、魔弾の射手のエンヒェンなんて良かったなあ!いまCDで聞いてみると、歌もうまいなあ。太くて澄み切った声の響き。素晴らしい。

映画侍、ぶった斬り!!!
とにかく、目に付いたそこそこの値段のCDを躊躇なく買ってみた。

シューリヒトのブルックナーの8番9番。ウィーンフィルのホルンが強烈な音を出している。
気持ちよくカタルシスが得られる。ベタな熱演。ブルックナー中毒者はこんな感じの演奏を欲しているんだな。
Symphonies No.8 & 9/A. Bruckner

¥1,692
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ベイヌム/コンセルトヘボウのCD。ブラームスの交響曲全集、ブルックナーの9番を買った。
ブルックナーの9番はすごい。シューリヒトより俺は好き。コンセルトヘボウのホルンの深々とした音が凄い。管楽器もチャーミング。弦楽器のしなやかさはため息が出る。この時代のコンセルトヘボウを生で聞きたかった。録音は古くて、スケルツォのティンパに連打のあたり音程がゆがんでいる。でも全体の響きは鮮明に聞き取れる。ブラームスもすばらしい。四番が特に好き。一楽章の始まりのため息とか、二楽章の古色蒼然たるホルンの響き、チェロのメロディなど枯淡の味わいがある。

ブルックナー:交響曲第9番/ベイヌム(エドゥアルト・ヴァン)

¥1,200
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ブラームス:交響曲全集/ベイヌム(エドゥアルト・ヴァン)

¥2,400
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マタチッチのブルックナー、二枚。七番と五番。この演奏も大好き。チェコフィルのホルン、管楽器の艶やかな響きが好きなんだ。弦楽器もつやつやしている。チェコフィルのホルン吹き、ティルシャル兄弟に会って話をしたことがある。普通のあんちゃんだった。舞台裏で聞いているとあのチェコフィルの音。ノイマンの指揮で日本に来たときだ。懐かしい。


ブルックナー:交響曲第7番/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 マタチッチ(ロヴロ・フォン)

¥1,200
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ブルックナー:交響曲第5番/マタチッチ(ロヴロ・フォン)

¥1,050
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ケーゲルのマーラーの三番。ドラティのマーラー9番。どちらも激安ワゴンに入っていた。ドラティなんて540だったかな?ケーゲルも990円。十分楽しめる内容。ライブ録音はどんな演奏でも聴いてみたい。わくわくしてくる。

マーラー:交響曲第3番 ヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデン・フィル他/マーラー

¥4,600
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マーラー:交響曲第9番 アンタル・ドラティ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団/グスタフ・マーラー

¥2,300
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苛立つことばかりの世情だが、俺はいたってハッピーだ。

ハワイの若き歌姫、ライアティア・ヘルムを聞いてご機嫌だ。
Hawaiian Blossom/Raiatea Helm
¥1,346
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NHK BSのAmazing Voiceで見て知った。伝統的なファルセットを使う唱法を子供のころから古いレコードで聞き覚え、現代に生きる音楽として歌っている。

「伝統を現代に」

これこそ、立川談志が古典芸能に求めたモットーだ。伝統の上に立ち新しい創造をする。苦しい道だ。
  


アーノンクールのCDを非圧縮でiPodに入れ、iBasso A02をつなぎ、AKG K121 Studio で聞く。
ヘッドフォンアンプは効果絶大。音の精度が格段に上がった。空間の広がりもいい。

トラベルソ一本と歌の小さなアンサンブルから、合唱とトランペット三本がフォルテで歌いまくる 曲まで音量の幅が大きく、なかなかいい音で聞けなかったが、ヘッドフォンアンプを入れることで相当改善した。

テナーソロと重なっている音が、バスーンなのか、オルガンなのか、チェロかビオラか、というあたりが良く聞き取れる。中音域の音の伸びがいい。低音域も引き締まった感じで全体がクリアに聞こえる。

コールアングレの幅の広いリードの歪み音(ガチョウの鳴き声みたいな感じ。ブレスやフレーズの変わり目にどうしても入ってしまうゆらぎ音)まで克明に聞き取れる。楽しい。

バッハのロ短調ミサが好きで、ずっと聞き入っている。俺はオケでこの曲を二回演奏したことがある。東京カテドラルと紀尾井ホール。プロだからね。コーラスでも二回やったかな?これは物好きでアマチュアの合唱に入れてもらったんだ。

最近、英国大使館合唱団の演奏を目黒で聞いて、またこの曲のCDを聴きたくなった。

冒頭のキリエの叫びから、バッハとしか言いようのない、たくましい歩みのようなフーガ。

クリステ エレイソン の華麗なギャラントスタイルのデュエット。この曲好き。

その後の、二度目のキリエ。倍全休符なんてめったに見ないけど、この曲のスコアを見ればいっぱい見る。音楽史の授業や楽典でサンプルに出てくるのがこのキリエだな。バッハの時代にはもはや古いスタイル、古様式で格調高く収まる。

トランペット三本で三拍子の グローリア。Et in terra pax からの四拍子がいいな。胸に迫る。神の数は3、地上=人間をあらわす数は4だからね。この箇所のブレーキ感と「地に満つる」感が大好き。

次の Laudamus te がまたいいんだ。ここまで聞くともう止まらなくなってくる。ソプラノのソロだが、その前のヴァイオリンソロのリズムパターンが癖になる。

Gratias agimus tibi の厳かな合唱。感謝します、と言うわけです。この曲がまたすごい。大クレッシェンド楽曲。アラブレーベでまたしても倍全休符、倍全音符が出てくる。他の曲では見たこと無いね。楽典の教科書には必ず載ってるけど。

ああ、止まらない。このくらいにしよう。どうせ誰も読んでるはず無いんだから。
自分のためだけに自分の気まぐれに書き飛ばす。

恋愛感情の高揚感!

モーツァルトの「コシ ファン トゥッテ」でも歌われる恋愛の陶酔が面白かった。

「やったーーーーー!」という翌朝、町中が踊りだす感じ。俺にも経験がある。ああだよな。あの場面良かった。

長澤まさみ演じるみゆきの、あまりに魅力的で挑発的で何を考えているのかわからない感じに、俺は主人公同様イライラさせられる。見ている方俺もグラグラになってしまうほどみゆきは可愛い。だが、なぜあのような態度なのか。だんだん怒りも湧いてくる。

麻生久美子演じるるみ子もリアリティがある。あの種の「馬鹿女」が迫ってくる感じは恐ろしい。恐ろしいが大爆笑だ。なりゆきでああなってしまって、さらにダメダメになっていく。

結局、リリーフランキー演じる糞ジジイに弄ばれ、初めて自分が「自分探し馬鹿女」だとわかるところがよかった。牛丼を貪り食うシーンにるみ子の成長が伺えて俺は「よし!」と思った。

みゆきが抱えている闇が明らかになり、俺はみゆきが理解できた。ああいう女はいる。不幸な馬鹿女だ。

主人公が愛情を告白した時の断り文句がみゆきのジレンマをよく表している。みゆきも「本当の自分探し馬鹿女」に類型化される。何かの向上を目指していて、自分の向上や成長のためには、こんな惨めな境遇も喜んで受け入れる、という馬鹿さ加減。

だからだめなんだよ。んだすげまいね。

あれこれあって、主人公が不条理に突き進むのが恋愛の陶酔なのだ。走れぇ!なのだ。仕方ない。

俺の大好きな仲里依紗が、ほんの少しだけ実にチャーミングに登場してくる。馬鹿女にはちがいないのだが、可愛げがある。

モテるとはなにか。

好きな女に好かれること。これが一番大事だ。

嫌いな女に迫られても怖いだけ。可愛いと思っても、子連れのキャバ嬢と付き合うかどうかは考えてしまう。この主人公は、結局なかなかモテないのだ。

男はこんな感じだけど、女の人は、好きでもない男から何人にも言い寄られれて困ることがあるだろう。それはモテているようだが、全くそうではない。ひどい場合はストーカーされる心配もある。

モテてモテて困る。それは冗談ではなく、よくある事だと思う。

俺は、リリーフランキー演じる墨さんのような糞ジジイになりたい。るみ子さんが心底呆れるほどの馬鹿が墨さんだが、そのことでるみ子さんが成長できたんだから。自分が馬鹿だと自覚できたんだから。

サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
ひどい目にあう少女とその少女の唯一の友人、おじさん(アジョン)の物語。

少女は、これでもかという悲惨な境遇に陥る。少女の隣人であるおじさん(アジョン)は超人的な活躍で困難を乗り越える。しかし、少女の運命はもはや風前の灯・・・。いや、取り返しの付かないところに来てしまった・・・。強いサスペンスが生まれる。少女の命は?犯罪者たちは裁かれるのか?主人公のおじさん(アジョン)の正体と運命は・・・・?

無垢な少女の姿はあまりに哀れで、共感を呼ばずにはいられない。少女に降りかかる悲劇は、どんなものでもいい。継子いじめ、孤児、犯罪に巻き込まれる、貧困などなど。

この作品で少女が巻き込まれる悲劇は、臓器売買という陰惨な犯罪とやくざだ。子供を犯罪に使う手口がきめ細かく描かれる。麻薬の運び屋、加工工場の作業員、挙句の果てに生きながら眼球をえぐられ、角膜をとるために無造作に命を奪われる。

細かい伏線が生きていてぐっと来る。結末も注意深い観客なら読み取るはずだ。
いや、この結末が読めない観客の目は節穴だろう。映画は見るものだ。映像を読み解かなくては面白さが半減する。

韓国映画の成功は、きめ細かい伏線とその丁寧な回収にあると見た。王道の「ベタ」をやりきる力がある。

少女の唯一の自慢は、ネイルアート。この伏線の回収は痛々しい。

可愛らしいシールのような絆創膏をある人物に張る場面がある。この伏線が結末に生きてくる。俺は感心した。そうか、やっぱりそうか、と、映画の演出意図が理解できた喜びだ。

笑ったのは、中国語の通訳の男。取調べで食事を頼んだことが伏線になる。次にその男が画面に出てきたとき「私は食事を注文しただけです・・・・」と泣いているがよかった。うまい伏線だ。

印象に残る少女の台詞。

「おじさんに無視されて嫌われても、私はおじさんを嫌いにならないよ。だって、私がおじさんを嫌いになったら、私が好きな人がこの世から一人もいなくなるから。」

泣かせる台詞。

悪役が卑劣で憎憎しく、ウォン・ビン演じる主人公、アジョンが何度殺しても飽き足らない感じでいい。アジョンの敵役の中国人やくざがいい。なにも説明しないところが特にいい。

映像のみが真相を語る、映画らしい映画だ。映画好きは見るべし。
アホなblogタイトルで我ながら情けないが、とにかくキーラ・ナイトレイがひたすらきれい!

原作の小説もモームが「大した事件が起こるわけでもないのに、ページをめくる手が止まらなくなる」と評価したそうだが、この映画も同じように、見始めたら止められなくなった。

美しいイギリス湖沼地帯を背景に、俺の知るよしもない英国貴族社会の様子を描き、好奇心をそそられる。

この作品の面白いところは(原作の面白さだと思うが・・)登場人物がみんな、物語の初めと終わりで評価が180度変わってくる、ということだ。いい奴だと思ったら・・うさんくさいと思ったら・・・嫌な人物だと思ったら・・・・愚か者だと思ったら・・・・・それぞれが心地よく裏切られていく。

主人公のキーラ・ナイトレイ(ナイトリーというのが正しいそうです)ですら、自分が間違っていたと悔い改めて新しい人生を始める、というのが締めくくりだ。

尻軽女の妹や、俗物牧師コリンズさんですら、この映画の中では愛しく見えてくる。いけ好かない、馬鹿な金持ち、ピングリーの最後の行動で涙しない人がいるだろうか・・・・。ここでピングリーを心から応援している自分自身に驚きを感じたほどだ。

すべてにわたって、実は・・・というダーシーが一番かっこいい役どころだ。

キーラ・ナイトリーの魅力が(・・・・ああ紋切り型の表現で恥ずかしい)いかんなく発揮されている。「きれい」だけでは言い尽くせない「魅力」にすっかり俺は魅せられた。

愛すべき作品だ。


プライドと偏見 【プレミアム・ベスト・コレクション¥1800】 [DVD]/ドナルド・サザーランド,マシュー・マクファディン,ジュディ・デンチ

¥1,800
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今日帰ってきてCSを見たらやっていた。なんて切ない映画だろう。

メシを食うのももどかしく見入った。アイルランド映画。

ダブリンの街角で音楽を通して出会う男女。出演している二人の男女は本物のミュージシャンで、ギターを弾きピアノを弾く。二人とも歌もうまい。

もう一度最初から見たい。音楽を演奏することのリアルな場面の積み重ねがあってしみじみ共感する。

映画の終わり方も爽やかで余韻が深い。

「のだめ」のような幼稚園児的青春はここにはない。成熟した、あるいは成熟しようとする青年の姿がある。音楽も本物。映画を通して音楽が伝わってくる。

いい映画を見たな。

ONCE ダブリンの街角で デラックス版 [DVD]/グレン・ハンサード,マルケタ・イルグロヴァ

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クリント・イーストウッドが賢い「アルカトラズからの脱出」。

刑務所や収容所から脱獄・脱走する話は面白い。

スティーヴン・キングの「刑務所のリタヘイワース」を原作した「ショーシャンクの空に」とか。「大脱走」も何度も見たな。他にもいっぱいあると思うけど。

刑務所にいる以上、犯罪者なのだが「アルカトラズ」ではクリントの罪状にはこだわらない。銀行強盗らしいのだが、とにかく犯罪者だ。

そのことはさておき、頭のいいクリントがどうやって看守の目を盗み周到に準備して脱獄するかのみに焦点が絞られている。限られた空間でやる内緒の仕事がバレたらすべてが終わりだ。そこに強いサスペンスが生まれる。

最後まで楽しく見てしまった。昔見たなあ、と思いながら。でも全然覚えていないな。見て良かった。

「運命の逆転」

内容は ザ・シネマのホームページからコピーしてきた。説明するのがめんどくさいからコピペでえいっ!!

有能な弁護士が、どう見ても怪しい殺人犯を無罪にする話。これも面白い。法廷物のミステリを読むのも好きだ。主演の俳優が、この怪しげな無罪の貴族をこれ以上ない存在感で演じている。見もの。

暇な午後、大いに楽しんだ。

以下は、コピペ。

【解説】
1980年のクリスマス、妻を植物状態にした罪で訴えられた貴族の事件を映画化。本作でアカデミー主演男優賞を受賞したジェレミー・アイアンズの見事な演技が作品に緊張感を与えている、第一級の心理サスペンス!
【物語】
アメリカのニューポート。貴族クラウス・フォン・ビューローの妻サニーは、1979年と翌年の2度にわたって昏睡状態に陥り、2度目に植物状態になってしまう。妻を2度殺害しようとしたとして告訴され、1審で有罪判決を受けたクラウスは、ハーバードの法学部教授アランに無罪の自分を弁護するよう依頼した。アランは依頼を引き受けたが、マスコミで大きく取り上げられたこの事件、判決を覆すのは並大抵のことではなかった…。