感激だ。

文化放送も、ニッポン放送も、J-WAVEもinterFMもノイズなく聞ける!!!!

ラジオ生活に革命が起きた!!!!

これは凄い!!!!!
昼飯でもと思ってマックに寄ると、鶏のから揚げのレモン味100円というのがあった。安いしうまそうなので買ってみた。調味用の塩がついていて、四分の一ぐらいかけて食べた。

うまい。ケンタッキーとは違う、チキンカツのようなものだ。

これとそっくりなフライドチキンが台湾で人気だ。大きさは同じ値段でマックの五倍はある。目の前であげたての大きなチキンをはさみで切り分けて袋に入れてくれる。長い楊枝で食べながら夜市を歩くのが楽しい。

こんなことをなぜ俺はblogに書くのか。

blogとtwtterの違いを考える。

blogはひけらかしの世界だ。センスの良さ、趣味、暮らし向き、目利き自慢、さまざまな薀蓄・・・すべて言ってみればひけらかし。俺がここに書く動機もひけらかしの気持ちが強い。

twitterは、自分のつぶやきより、有名人や信頼できるジャーナリストのものを読むのが楽しい。自分のタイムラインにいかにおいしい料理をもりつけるか、という世界だ。スウェーデンのスモーガスボード(いわゆるバイキング料理)の世界。スモーガスボードは持ち寄りの小皿料理で楽しむのが基本だ。ときには自分の小皿料理もちょっと並べてみたりする。

ま、どうでもいいけど。ちょっと思いついたので。



世の中の面白いことを毎日捜し求めている。「面白こじき」と言ってもいい。テレビがつまらなくてくだらなくて飢餓感を感じている。

最近、といっても昨年の終わりぐらいからだが、俺の面白飢餓状態を潤してくれているのが、マキタスポーツだ。水道橋博士が、主にラジオで強力にプッシュしてくれて知った。

まず、ラジカントロプス2.0を聞けばマキタスポーツの概容がわかる。

その上で、東京ポッド許可局を聞いてくれ。

もうあとは一本道。

ただ、マキタスポーツや、米粒写経、プチ鹿島など、ポッド許可局に反応するのはことごとく男だ。

まったく女子の心をくすぐらない。

そこがいい。

女子供はテレビでも見てろ!!!おまえらにはそれで十分だ。

もう、馬鹿を啓蒙するのに疲れた。

心ある孤高のインテリはマキタスポーツを聞け!!
ソウルの郊外にある「兄弟カルビ」で、プルコギをいただいた。散々肉やさまざまなキムチを食べた後、デザートとして出された一杯の飲み物。

見かけは色の濃いほうじ茶のよう。美しい真っ白な湯飲み茶碗ですすめられた。

ひとくち口に含むと驚きが!なんと爽やかな飲み物だろう!!シナモンの香りとトロリとした甘さが、辛いキムチや、脂っこい肉を食べた後の口に身体に胃の腑に染みわたった。うまい!!!

これがスジャンカとの出会いだ。

缶入りのスジャンカも売っているが、どうも納得がいかない。俺が感激したあのスジャンカが飲みたい!!

何度か(10回以上)作ってみている。なかなか納得がいかないが、いま、まあまあの味わいになる方法を以下に書きとめておく。

シナモンスティック 1本 
しょうが一片(三cmぐらいかけら一個)
蜂蜜 黒砂糖 砂糖 干し柿 4個 抜きぐるみ 松の実

1)水500cc に、シナモン 1本を入れ弱火で20分ぐらい煮出す。
2)水500cc に、しょうがを薄切りし弱火で20分ぐらい似出す。
3)上記二つの煮出し液を混ぜる。
4)蜂蜜、砂糖、黒砂糖などで好みの甘さにする。
5)荒熱がとれたら、干し柿を上記の液体に浸す。
6) 一昼夜、冷蔵庫で冷やす。
7) 柔らかくなった干し柿に抜きぐるみを詰め、くるみごとスライスしてガラスの器などに盛る。
8)干し柿のスライスに液体を注ぎ、松の実を浮かべてすすめる。

柔らかい干し柿とくるみ、松の実の脂肪分、歯ざわりの組み合わせが素晴らしい。

とんかつでもなんでも、肉や魚を食べた後飲むと特にうまい。
朝からバッハのゴールドベルク変奏曲のテーマの部分だけがエンドレスで流されている。

今も流れていることだろう。おぞましい。愚劣で乱暴な衆愚を思う。

立川を時々使うが、ある日、朝聞いて「鬱陶しいな」と思い、同じ日の夕方に通りかかったら、まったく同じ調子で流れているので、怒りがこみ上げた。

思い出したので、怒りをこめてここに書き留めておく。

言うまでもなく、グレン・グールドの新旧の録音で聞く俺にとって「ゴールドベルク変奏曲」は大切な一曲だ。

映画「羊たちの沈黙」でも、凄惨な殺人場面に静寂の代わりにこの曲が流れ、ハンニバル・レクターの異常性が際立った。

グールドの録音を聞くと、冒頭のテーマの提示と変奏の後のテーマの再現が虚無感に満たされていて、もう一度最初から聞きなおしてしまう。ピアノで演奏される曲の中で、これほどの静寂と畏怖を感じる音楽はない。グールドの孤高な演奏とあいまって、もはや「神聖」な音楽なのだ。

そのような曲を、ただただ無駄に雑踏に流し続ける鈍感さ!!!

静かな環境で、じっと聞いていたい曲が、拡声器で朝から晩まで雑踏に流される、この無神経さ。

苛立つ。

すべての駅の構内の音楽が大嫌いだ。うるさい。聞きたくない。腹立たしい。
1月4日
「ブラックブック」CSで見た。オランダのユダヤ人がナチスから逃れる話。聖書のエステル記のような女主人公による活劇。実話に基づくと言う。胡散臭いレジスタンスや、謎のユダヤ人法律家、人間味あるドイツ将校、悪辣なエステル記におけるハマンのようなドイツ人将校が出てくる。ホロコーストの恐怖や、レジスタンスによるナチス協力者への辱めなどすさまじい描写がある。サスペンスフルで一気に見終わった。

1月23日
「Dr.パルナサスの鏡」と「アバター」を見た。どちらも「見世物」としてよくできていた。それ以上ではなかった。それで十分。

2月17日
「インヴィクタス」を見た。イーストウッドの名人芸に酔った。ネルソン・マンデラという人の人となりを垣間見た。モーガン・フリーマンは最後に出てくる写真のご本人に比べたら、まだまだ野心満々な感じだ。実際のマンデラは、実に恬淡として力が抜けている。あの風貌は侮れない。すばらしい作品だ。

2月20日
「ゴールデン スランバー」を見る。竹内結子は大物になったな。「リング」で一番最初にブサイクに死んでた頃からのファンなので感慨もひとしお。最初の吉岡秀隆のあまりに嘘くさい演技に腹が立って乗れなかったのだが、あの程度の世界観なんだな、とわかってからは面白く見られた。なんだかわからないが、物凄く巨大な権力者の陰謀に操られているんだ、この世界は・・・なんていうチャチな子供だまし世界に目をつぶって楽しむしかない。コメディの要素もあって結構笑った。

3月1日
「シャネル&ストラヴィンスキー」。スキャンダラスな「春の祭典」の初演の場面から始まる。とても面白かった。俺は「春の祭典」を10回以上演奏したことがある。プロのオーケストラではもはや定番(クラシック)であるこの曲が、初演当時のフランス人たちにどのように受け止められたか、映画はうまく描いている。映画のとおり、初演の指揮をしたシャルル・ミュンシュはどのような混乱の中でも指揮をやめず、最後まで演奏したそうだ。シャネルがストラヴィンスキーのパトローネだったことなどを不勉強で知らずにいた。シャネルの映画がいろいろあったが、オドレイ・トトゥのものも見てみたい。この映画のシャネルは最高に美しく、実物にも似ているように思う。初めから最後まで、登場人物が凄い勢いで煙草を吸っているのがよい。最近の健康志向など糞食らえ、という意気を感じた。

映画の冒頭、ヘブル文字とアラビア文字が併記されるタイトルにまず感激。わくわくする。

現代軍事侵略国家のイスラエルとエジプトはかつて何度も戦火を交えた敵国同志。古くは、かのモーセがエジプトから奴隷にされていたユダヤ民族を連れ出すという、出エジプトの物語にも遡る。チャールトン・ヘストン主演のハリウッド映画「十戒」でおなじみ。

エジプトに売られたヨセフの物語もある。ヨセフがその後、エジプトのパロ(ファラオ)になって、自分を売った兄弟たちと再開する場面など、涙なくしては語れない。さまざまな物語に満ちているエジプトとイスラエル。

緊張に満ち、愛憎半ばする両国関係だが、この映画の主人公、アレキサンドリアの警察音楽隊、総勢6人は至って牧歌的なイスラエルの田舎町にぽつんと取り残される。アラブ文化センタの招きでコンサートに来たのだが、手違いで誰も迎えに来ていない。

さてどうしよう。

生真面目で厳格な警察音楽隊長が率いる、アラブの古典音楽オーケストラのメンバーと、ごく普通のユダヤ人たちのぎくしゃくした交流の様子がほのぼのと描かれる。

迷子の警察音楽隊

¥3,591

たった一晩の交流の様子なのだが、登場人物それぞれの味わい深いエピソードが語られる。

以下に思いつくまま順序も適当に書いてみる。

厳格で頑固な隊長とその下で二十年も副指揮者として仕えるクラリネット奏者、シモン。シモンはまわりによくあんな隊長と付き合っていられるな、などと言われている。万年副指揮者。クラリネット協奏曲も作ってみたが、完成させることが出来ない。泊めてもらったユダヤ人家族の家で、途中まで出来た曲の演奏をする。ユダヤ人の青年が、曲の最後の部分について語る。「トランペットやヴァイオリンでにぎやかにするのではなく、静かに終わるのはどうだろう。例えば・・・この小さな部屋のように・・一人でいて・・・」青年の子供が、小さなベッドで寝ている。枕元に赤ん坊をあやすオルゴールがある。ひもを引くと、なんとも哀愁をおびた響きが・・・。重なってくる弦楽器とクラリネットの音楽・・。いい場面だなあ!!

食堂の女主人の家に泊めてもらった隊長。女主人と親しくなっていく。食事のあと、自らの家族の話をする。切ない物語だ。厳格で生真面目な隊長だが、音楽隊の秩序を乱す若者の失敗を寛容に許す。

90分の短い映画で、事件と言えるようなことは何も起こらない映画だが、心に残る作品だ。

一晩の交流で、それぞれがほんの少し何かを得て去って行く。その感じがとてもいい。

最後の隊長の歌が素晴らしい。アラブの文化の花を感じることが出来た。